◆測量用語集《し》


■GRS80

2002年4月より採用された、世界測地系である地球楕円体のことです。

長半径(赤道半径)6378.137㎞

短半径(極半径)6356.752㎞

扁平率 1/298.26

■ジオイド

平均海面をとおる水準面で、高さの基準面となる面のことです。ほぼ回転楕円体ですが、実際には大陸、海洋などの影響によって、緩やかな凸凹で複雑な形状であり、重力方向に垂直な面の一つです。

■支距法

平板測量において、ある既知の直線を基準にし、これから各点への垂線の足の位置とその長さとから各求点の位置を決める方法です。オフセット法とも言います。

■視準

トランシットやレベルの望遠鏡の視準軸を目標の方向へ合わせることです。

■視準誤差

トランシットやレベルで目標を基準するときに発生する誤差のことを言います。観測誤差の一種です。

■視準線

セオドライトの対物レンズの中心と十字線の中心とを結ぶ線のことを言います。

■視準軸

セオドライトの対物レンズの中心を通り、水平軸に直交する線のことを言います。 

■視通

観測点と目標点との見通しのことをいいます。視通がある=見通しが効く

■実体写真

2枚の写真に写った同一対象物の画像を測定して立体像を求めるために、対象物を異なる2地点から撮影した2枚の写真の事を言います。立体写真とも言います。

■自動レベル

内蔵するコンペンセータ(望遠鏡の傾きに応じて視準線を傾け、常に水平な視準線を保つように補正する装置)機構によって、補正可能な範囲内であれば、望遠鏡の多少の傾きに関らず、常に自動的に水平な視準線を得ることができるレベルです。オートレベルとも言います。

■写真測量

写真像から対象物を測定したり、その大きさや形状などを測定する測量方法のことを言います。航空機や気球、人工衛星などから写した写真を空中写真、地上において撮影した写真を地上写真と言います。

■写真判読

写真測量により得られた写真画像から、道路、河川、家、畑などの地形や地質などの情報を読み取る方法です。

■縦断曲線

道路などで、異なる2つの勾配の交差部において、走行の円滑化を図るために挿入する曲線のことを言います。曲線は、2次放物線を使用します。

■縦断測量

河川測量や路線測量において、一定線上(各点)の高低と起点からの水平距離により勾配を求めることで縦断面図を作成する測量のことを言います。

■主要点

路線測量において、路線線形の始点・終点、単曲線や緩和曲線の始点・終点、又は単曲線や緩和曲線を挟む直線の交点IP点等、中心線を現地に設置するために基本となる点のことを言います。役杭とも言います。

■主題図

特定の利用目的に応じた主題を表現した地図の事です。土地利用図、土地条件図、湖沼図、地質図、都市計画図、住宅地図、人口図、経済統計地図、交通網図などがあります。

■条件方程式

観測値やその他の値の間にある理論的な関係が存在するとき、それらの関係を表す式のことです。

■真北

ある位置を通る子午線の指す北の方向です。コンパスが指す北は、磁北といい、真北とは少し違いがあります。

■真北方向角

ある地点での真北の方向をその地点での局部的な平面座標系の北の方向を基準にして表した角度のことです。一般的に、X軸から右回りの方向を正(+)、左回りを負(ー)として表します。



        う        

                

                

    ち    つ    て    と

な行  は行  ま行

や行~